当団体は、ＪＮＴＬコンシューマーヘルス株式会社（以下「同社」といいます。）が提供している洗口液「リステリン」の商品ラベルについて、「殺菌力がＮо．１である」と誤認する可能性があることから、景品表示法上の優良誤認表示に該当すると判断し、２０２３年８月２８日付け「申入書」でその差止めを求めました。
　申入れに対し、同社は２０２３年９月２６日付け「回答書」において、商品ラベルは、殺菌力がＮо．１であるかのような印象を与えることを意図したものではないが、当団体の指摘を受け止め、表示を見直すことを表明しました。また見直しの具体的な内容と時期を尋ねる１１月２７日付け「再お問合せ」に対しては、１２月２６日付け「回答書」で、以下を表明されました。
・ウェブサイト上の商品表示で、「殺菌力」と「Ｎｏ．１」との表示がされているショルダーラベルが表示された画像は削除する。
・小売店で販売する商品には、「殺菌力」との表示を削除した新たなアテンションステッカーをショルダーラベルの上に重ねて貼付した状態で出荷する。
・ショルダーラベルそのものは、２０２５又は２０２６年中には、表示変更することを予定する。

　その後、改善が確認できた部分もありますが、一部の商品ではショルダーラベルがそのまま見える状態で販売されているものもあることから、当団体は同社に対し２０２４年３月２８日付けで「要請書」を送付しました。それに対し、同社から４月３０日付け「回答書」を受領しました。

■要請の趣旨
　容量１０００ｍｌが２個ないし３個セットで袋詰め販売されている商品、容量２５０ｍｌ及び容量１００ｍｌ商品においては、「殺菌力」と「Ｎо．１」が並んで表示されたショルダーラベルが見える状態となっているが、これが見えることのないよう工夫してください。

■回答の趣旨
　１２月２６日付け「回答書」のとおり、ショルダーラベルのデザイン変更に向けて準備を進め、また、変更が完了するまでの暫定的な措置として、大半の商品について、新たなアテンションステッカーをショルダーラベルの上に重ねて貼付した状態で出荷しているが、今般の要請を真摯に受け止め、ショルダーラベルのデザインの変更を可及的速やかに行うべく、計画を前倒しして進める。