「プロクター・アンド・ギャンブル・ジャパン株式会社(P&G社)ファブリーズ」のテレビコマーシャル、ホームページ及び商品上の表記などに関する検討及び意見交換の結果の公表
2019.05.08(No.10000924)
 特定非営利活動法人消費者支援機構関西(以下、「当団体」といいます。)は、プロクター・アンド・ギャンブル・ジャパン株式会社(P&G社、以下、「同社」といいます。)に対し、同社が提供する「ファブリーズ」の広告であるテレビコマーシャル、ホームページ及び商品上の表記など(以下「表示・広告」といいます)に関して、不当景品類及び不当表示防止法上の観点から、お問い合わせを行いました。同社は当団体のお問い合わせに対し一定の理解を示されるとともに、真摯に対応されましたのでここに報告します。

≪表示・広告の変更の概要≫

 同社は、当団体がお問い合わせを行った表示について、次のとおり対応されました。

1.「99.9%除菌・消臭」との表示について、「99.9%」は「除菌」のみにかかるとの説明を受
  けました。そのことを明確にするため、「消臭&99.9%除菌」の表記に変更することを約束され
  ました。
2.「瞬間お洗たく」との表示を中止し、順次表示を変更していくことを約束されました。

 また、同社は、お問い合わせの対象としていなかった表示についても、自主的に次の対応をとることを表明されました。

1.「10秒スプレーで簡単お洗たく」との表示を中止し、順次表示を変更していくことを表明されまし
  た。
2.「空気を10秒お掃除」との表示を中止し、順次表示を変更していくことを表明されました。


≪経過≫

 当団体は、2017年12月19日、同社に対し、表示・広告に関して「お問い合わせ」をしました。
 その後、当団体は、同社との間で、書面による意見交換及び面談協議を行いました。その経緯の詳細は、下記のとおりです。
 同社は、当団体のお問い合わせ活動における指摘に対して表示・公告の変更を約束されるなど、当団体の「お問い合わせ」活動に対して真摯に対応されました。こうした事情に鑑み、当団体は、同社の表示・広告に対する不当景品類及び不当表示防止法に基づく差止請求を、現時点では見合わせることとし、2019年4月をもって、同社に対する「お問い合わせ」活動を一旦終了することにしました。




(1)2017年12月19日
 当団体は同社に対し、表示・広告に関して質問を伴う「お問い合わせ」を行いました。
・「お問い合わせ」(別紙PDF)
(2)2018年2月28日
 当団体からの2017年12月19日付「お問い合わせ」に対して、「回答書」と題する回答の送付がありました。
(3)2018年3月23日
 同社に対して「99.9%除菌・消臭」という表示に関して「再お問い合わせ」を行いました。
(4)2018年5月25日
 同社から、「回答書(2)」と題する回答の送付がありました。
(5)2018年7月5日
 当団体は、同社と面談協議・意見交換を行いました。
(6)2018年8月10日
 同社から、「回答書(3)」と題する回答の送付がありました。
(7)2018年11月1日
 当団体は、同社に対して、「ご連絡(「お問い合わせ」活動終了通知)」を送付しました。
(8)2019年4月23日
 当団体と同社は、本公表文書を双方で確認しました。